-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
2025年5月 日 月 火 水 木 金 土 « 4月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

こんにちは、更新担当の中西です!
さて今回の豊商事の雑学講座
~確認事項~
ということで、浄化槽点検を行う前に必要な「事前確認事項」を5つの視点から詳しく解説し、点検の質を高め、維持管理をスムーズに進めるための実践的なガイドをお届けします。
衛生・環境・法律を守るための“点検前の心得”
浄化槽は、生活排水を微生物の力で処理し、自然に返す装置。
その健全な稼働は、地域の環境保全・公衆衛生・水質保護に直結する極めて重要なインフラです。
しかし、点検前の準備や確認不足によって、正しい機能確認ができなかったり、違反・事故につながる事例も少なくありません。
目次
種類 | 特徴 |
---|---|
単独処理浄化槽 | トイレの排水のみ処理(※現在は設置不可) |
合併処理浄化槽 | トイレ+生活排水全般を処理(一般家庭の主流) |
📌 合併処理浄化槽は設置義務があり、年1回の法定検査と定期点検・清掃が義務付けられています。
設置場所の図面・台帳(点検口の位置、フタの数)
処理方式(接触ばっ気、嫌気ろ床、回分式など)
人槽(何人用か)と使用開始年月
📌 古い機種では図面がないケースもあるため、現地確認が必要
利用人数の変化(転居・増改築など)
浄化槽に異常・異臭・音・詰まりなどの自覚症状
前回の点検・清掃履歴、法定検査の実施状況
点検口の周囲に障害物がないか確認
フタの開閉が可能か?(腐食・重量に注意)
ガス抜きが必要な場合は一酸化炭素・硫化水素の検知器を準備
エアポンプの吐出圧測定器
残留塩素測定キット(放流水確認用)
バキューム・ブロワー、補修部材(ホース、フィルター等)
📌 点検当日に「工具がない」「装置が開かない」という事態を防ぐには、現場調査と持ち物チェックリストが重要です。
雨天・大雨の直後は点検を避ける(流入水量が増え、誤検知の恐れ)
朝一番や日没前後の点検は視認性・安全性に課題
利用者または管理者の立ち会いが可能か
鍵の管理(施錠されている場合)
📌 人が不在でフタが開けられない、敷地に入れないといった現地対応トラブルを防ぎましょう。
清掃:年1回(市町村の許可業者が実施)
点検:年3〜4回(保守点検業者が実施)
法定検査(11条検査):年1回(指定検査機関)
点検報告書の様式確認(自治体によって異なる)
前回の点検結果や是正指示事項の有無
環境省・県条例等による特例基準や報告義務の確認
📌 記録の不備は、行政からの改善命令や罰則の対象となる場合があります。
浄化槽点検は、単なるメンテナンスではなく、
人々の生活環境を静かに支える“社会インフラ点検”です。
その品質は、点検当日の技術だけでなく、事前の確認と準備の精度に大きく左右されます。
カテゴリ | チェック項目 |
---|---|
設置情報 | 図面・人槽・型式・処理方式 |
使用状況 | 利用人数・異常有無・前回履歴 |
現地確認 | フタの位置・周辺状況・危険箇所 |
機器準備 | 測定器・交換部品・安全装備 |
日時調整 | 天候・立ち会い有無・時間帯 |
法令確認 | 点検義務・報告書様式・記録保存 |