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こんにちは、更新担当の中西です!
さて今回の豊商事の雑学講座
~規格~
ということで、排水処理業に関わる主な日本の規格や法令について詳しく解説します。
日本における排水処理業は、環境保全と公共の健康を守るために厳格な規格と法令に基づいて運営されています。工場や事業所からの排水が公共用水域に与える影響を最小限に抑えるため、排水の質や処理方法には高い基準が設けられています。
水質汚濁防止法は、工場や事業場からの排水が公共用水域や地下水を汚染することを防ぐための法律です。この法律では、特定施設からの排水に対して排水基準を定め、これを超える排水を禁止しています。また、排水の監視や報告義務、違反時の罰則なども規定されています。
JIS K 0102は、工場や事業所からの排水の試験方法を定めた日本産業規格です。この規格では、排水中の有害物質や汚濁物質の測定方法が詳細に規定されており、排水の質を正確に評価するための基準となっています。定期的に改正されており、最新の分析技術や国際規格との整合性が図られています。
排水基準は、水質汚濁防止法に基づき定められた、排水中の各種物質の許容限度を示す基準です。例えば、pH、BOD(生物化学的酸素要求量)、COD(化学的酸素要求量)、SS(浮遊物質量)、有害物質(鉛、六価クロム、ヒ素など)について、それぞれの排出基準値が設定されています。これらの基準を遵守することが、排水処理業における最も重要な責務の一つです。
排水処理業では、上記の法令や規格を遵守するために、以下のような実務が行われています。
排水の定期的な分析:JIS K 0102に基づき、排水中の各種物質の濃度を定期的に測定します。
処理設備の維持管理:排水基準を満たすために、処理設備の適切な運転と保守が求められます。
記録と報告:排水の質や処理状況について、記録を作成し、必要に応じて関係当局に報告します。
教育と訓練:従業員に対して、規格や法令の内容、適切な処理方法についての教育を行います。
排水処理業における日本の規格や法令は、環境保全と公共の健康を守るために非常に重要な役割を果たしています。これらの規格を正しく理解し、実務に適用することで、持続可能な社会の実現に貢献することができます。